日本交通心理士会会員の皆様こんにちは。これから3年間会長を務めさせていただく太田です。どうぞよろしくお願いいたします。
私はいまコーチングによる交通安全教育について研究しています。なぜか大学退職を目の前にして関心を持ち始めました。コーチングの主要な技法にGROWモデルというものがあります。GはGoal(目標),RはReality(現状の課題・リソース分析),OはOption(目標達成の選択肢),WはWill(実行)の略ですが,このGROWモデルを使って交通心理士の目標達成シナリオを考えてみます。
交通心理士に望まれる能力(G:Goal)は「基本的な交通心理学の理論・論拠をもとに、科学的に交通安全に関する活動ができること」(交通心理士ホームページ)とあります。
このような能力を付けるためには,自分は「何が必要か?何が足りないか?どんなリソースがあるか?」 を明らかにしなければなりません(R:Reality)。
心理学は行動科学ともいわれます。日常の様々なふるまいの背景にある「心」について理解することを目標にしていますが,我々のターゲットである交通行動(特に危険行動)の背景にある「心」を知らなければなりません。そのためには社会心理学,教育心理学,認知心理学などなどを勉強しなければなりませんが,幸いステップアップ講習会で勉強する機会があります。これは学会のリソースの一つです。学会には実践能力を身に着けるためのリソースもあります。カウンセリングやコーチングのセミナーです。そして,調査して発表する機会も用意されています。研究発表することは論文の理解力,自分がたずさわっている教育を見直し改善する能力を養うことができます。すべてを短期間で行うことは難しいでしょう。時間とお金,そして自分の理解力の速度にもよります。R(Reality)は自分の課題や可能性を振り返るステップです。
そしてO(Option)では自分ができそうな選択肢を考える作業をします。全てはできませんから,そのなかの一つを選んで実行してください(W:Will)。自分の現在の能力に合わせて焦らずに,「牛のように!(私が好きな言葉です)」。着実な歩みをしてください。それが交通心理士としての役割を果たすコツです。そして交通心理士のプライドが持てるコツです。
役職 |
氏名 |
所属・職名 |
常任 |
会長 |
太田 博雄 |
東北工業大学 名誉教授 |
○ |
副会長 |
石川 淳也 |
(株)中央自動車学校 代表取締役社長 |
○ |
瀬川 誠 |
(株)山城自動車教習所 交通教育センターR-ism Lab. ゼネラルマネージャー |
○ |
事務局長 |
宮川 忠蔵 |
農業見習い |
○ |
事務局次長 |
中西 盟 |
本田技研工業(株) |
○ |
幹事 |
石田 敏郎 |
早稲田大学名誉教授 |
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大谷 亮 |
一般財団法人 日本自動車研究所 |
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奥山 祐輔 |
黒井産業(株)黒井交通教育センターKURO-TEC本部GM |
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小菅 英恵 |
公益財団法人 交通事故総合分析センター 主任研究員 |
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紺野 哲 |
(株)京成ドライビングスクール |
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佐伯 勝幸 |
(独)自動車事故対策機構 |
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志堂寺 和則 |
九州大学大学院 教授 |
○ |
島崎 敢 |
近畿大学 准教授 |
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須和 憲和 |
神姫バス(株)次世代モビリティ推進室部長 |
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谷口 嘉男 |
八日市自動車教習所 YDS人と車学習センター センター長 |
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中井 宏 |
大阪大学大学院 准教授 |
○ |
松浦 常夫 |
実践女子大学 教授 |
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森 信昭 |
(株)富士工芸社 代表取締役会長 |
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山口 直範 |
大阪国際大学 教授 |
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蓮花 一己 |
帝塚山大学 教授 |
○ |
会計監査 |
梅澤 雅 |
飛鳥DC川崎 安全研修センター センター長 |
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重松 宏昭 |
(株)一 二 アイルモータースクール |
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